rondokreanto オープン

来る8/29、京都北白川のギャラリー rondokreanto〔ロンドクレアント〕がオープンいたします。安田滋(安田滋アトリエ・父)と安田渓(息子)が共同で設計を行いました。

当ギャラリーは、陶芸家・梅棹マヤオ氏の生家を、創り手たち〔kreanto〕の集まる場所〔rondo〕へと改装したものです。

かつて、マヤオ氏の父である民族学者・梅棹忠夫氏は自邸を解放し、友人・学生が集い語らう会をひらいていました。その集まりは「梅棹サロン」と呼ばれ、後年多くの人材を輩出しています。
設計者はその精神を受け継ぐ設計方法と建築空間を目指しました。

梅棹忠夫氏は1949年に空き家だったこの家を購入してから、千本通の生家の近所にあった立花工務店に工事を頼み、ときには自らカンナを挽きながら少しずつ改装を重ねていきました。また当時京大農学部の院生であったランドスケープ・デザイナーの吉村元男氏に庭のデザインを依頼し、今でもその庭や忠夫氏の貼った床などの痕跡が残っています。
ここは、作り手:クリエイターが集まる場所であったと同時に、作る行為:クリエイションが集まる場所であったといえるでしょう。

今回の改装は、痕跡を消すのではなく、また単に保存するのでもなく、さまざまなクリエイターにデザイン・施工を頼みながら、いたるところに署名・痕跡を読み取れるように線を重ねていく、継承と改変の作業でした。

大工の棟梁は、先代から工務店を継いだ立花正則さん
正面の格子を実現して下さった、大工の長谷川さん
旧食器棚に貫入するカウンターは、鈴木直彦さん
一階の洗面所の陶製シンクは、小田切裕高さん
おろした瓦を再利用した基壇は、西原将さん
二階の左官と塗装の指揮者は、高田怜さん
父に続き自ら床を貼る、梅棹マヤオさん

そして、これから来るみなさまにとっても、この場所があらたな創造の扉を開くきっかけとなることを願います。

是非お立ち寄りください。
安田渓はオープンの8/29・30は終日現地におります。
また安田は現場から50m先に住んでおりますので、お近くにお越しの際は気軽にお声がけください。

安田渓

2015.8.29 satgallery rondokreanto オープン時代を経て2015年、この北白川の旧邸とその精神を陶芸家梅棹マヤオが受け継ぎ、rondokreanto(ロンドクレアント)として新たに扉を開きます。 「…

Posted by rondokreanto on 2015年8月17日

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